休日

休日は休みの日。

こんな当たり前なことが、どこか、よくわからないまま、

結構夢中で生きて来たかなと思っている。

いったい休むってどうすることなのだろう。

あるいは、ボーとするっていうのは、どんな感じなのかなあ。

近頃、こうした自問自答を、のべつしているが、よくわからないままだ。

思い返してみると、私の日常生活には、メリハリがないように思う。

まず、仕事は仕事として、時間から時間まできちんとやるが、

そうでないときには、自分の好きなことをしている。

さて、この「自分の好きなこと」だが、

本を読むこと、家の片づけをすること、さらに、洗濯をすること。

その他にも、文章を書いたり、家でDⅤⅮを観たり、それから調べものをしたり、

たまには街へ出て、好きな服を買ったりすることなどがある。

こうして思いつくままにあげてみると、どうやら私の休み方は、

全身の力を抜いて、ボーっとして休日を楽しむようなものではない。

とはいえ、休みの日に自分の好きなことをやって楽しんでいるのだから、

それはそれでいいように思うが、

やはり、仕事と休日のメリハリをつけて、うまくやれているとも思えないのである。

こんなことを考えるようになったのは、私が、いよいよ高齢者になって、

自分の体力のなさを痛感したからに他ならない。

私の好きなことは、心身のエネルギーがそれなりに必要なものばかりである。

例えば読書や調べものなどに必要な集中力は、長時間を過ぎれば、

これまでには感じなかった重い疲労感となって、私の体にはね返ってくるのである。

さて、これからは、ボーっとして過ごす休日を、自分のものにしていきたいな。

今さらながら、そんな希望を胸に抱いて、二〇二〇年の大晦日は終わろうとしている。