来月の12日までという期限で、島内のある高等学校へ授業に通っている。
といっても、週に二日、８時間の授業だ。
家からは、４０分くらいの距離で、景色のいい海沿いの学校である。
４月から勤めている工業高校と合わせると、月曜日から金曜日まで１８時間の授業数。
休みの今日は、頭がぼーっとしている。
授業の一時間一時間に、力を入れて語ってしまう私が、疲れないはずはない。
ああ、私の生き方は、いつもこんなだ。
いいも悪いも、これが長年やってきて、
気づいたら、いつもそうやっている私流だから、もう、そのままを認めるしかない。
ただし、こういう私を、生徒たちの多くは、喜んで受け入れてくれている。
決して思い上がりではない。
私にある唯一の利点は、
人は、底なしに弱いもの、けれど、人は何とか生きていけるものと、
それらを理解しているということだろう。
そして、学ぶというのは、そういう人間の存在を理解して、
愛せるようになるということにつながるのだから、
本当の意味で、自分を愛し、それと同じように他者を愛せと、
あくまでもわかりやすく、日々語ってしまうことができるからかもしれない。
近頃は特にそう思っている。
私の心底が、生徒に伝わっていく瞬間を、私は自覚することができるようになった。
