日本という国

 この国の凋落は、もう、避けられないと思う。

 安倍晋三が三選して、自民党の総裁になり、再び日本国の総理大臣になった。

 まったく、能力というものを持ち合わせていない男が

 一国の総理大臣になった。

 バカであることが、これほどはっきりとわかりやすく体現できる総理大臣も珍しいと思う。

 この男を支えている、高学歴の官僚たちも、

 別に、何のためらいもなく、安倍以外に誰が総理大臣をやれるのよとつぶやきながら、

 自民党に投票し、安倍を支持してきた多くの日本人たちも、

 見回してみてみれば、今や、そういう人々の群れが、自然な風景になってしまっている。

 もう、だれが見ても、国の体をなしてはいない日本という国。

 法を犯しても、権力に近い者たちは、ほとんど裁かれることはないと、多くの人たちが思っている。

 政治とはそんなもので、国とはそんなものよって、漫然と思いながら、

 この国の多くの民は、暮らしてきたのだろうと思う。

 いよいよ、終わりの時が近い。日本の中で、力関係を背景に、すべてが完結できるはずもないのに、

 安倍も、その取り巻きも、本気で信じているのだろう。

 この数年、まさか、そんなことを思ってはいないだろうということを、

 真っ正直に語っている、権力筋の人々を見る。

 本当の意味で、広い世界にむかって開国されなかったということなのかもしれない。

 もっとわかりやすくいってしまえば、目の前のことが、次々に移り行くのだということが、

 まったくわかってはいないのかもしれないと思う。

 なんと愚かな国、日本。そこに、毎日、生きている自分を思う。