壁に耳あり、障子に目あり

自分が今、どんな国に暮らしているのかということが

まだ、どこかはっきりとはつかめていない。

多くの国民が、そういう状況にあるのではないかと思っている。

今自分が、毎日緊張して生きているわけでもないし、

安倍首相が、いい加減なことばかり喋っているのは分かっているけれど、

だからと言って、家に帰れば、一日の疲れも癒えて、ほっとすることができるし、

テレビを見たり、音楽を聴いたり、

政治の危機だとか、緊急事態条項だとか

大げさに危機感を煽られたって、実感はわかないんだって、

この国の、多くの人がそんなことを考えていそうだ。

政治は動き、時代は動いているから、

危機など、すぐそこにやってきていても、可笑しくはない。

壁に耳あり、障子に目ありの、ドキドキしながら暮す日が、

どうして来ないといえるだろうか。