山の中に住んでいるから、街に出るときは
「えいやっ」と、心の中で掛け声をかける。
そうしないと、一日引きこもってしまうことがよくあるのだ。
今日の外出の目的は、車にガソリンを入れること。
それから、市立図書館に行って、本を返すこと。
いつものように、図書館の受付で本の返却手続きをしてもらって、
さあ、帰ろうとして表に出ようとしたけれど、
ふと、引き返して、歴史の本の棚の方に歩いて行った。
これまで、あまり手に取ってみようとしなかった本を、
何と今日は、5冊も借りてしまった。
そのうち、4冊は写真集。
幕末と明治期の、その頃の人々の写真が、載っている。
例えばその一冊は、『レンズが撮らえた幕末維新の日本』。
山川出版社が発行している。
面白い。圧倒的な説得力だ。
昨今の、狂気のような政権にうんざりさせられている状況から
時間を逆戻りさせてみると、
そこにいたのは、こういう人達だったのかと、
かなりおおざっぱな感覚ではあったが、
写真の中の、幕末の人々、明治の人々を、じっと見つめながら、
おもしろい時間を過ごしたなと、思っている。