菅野すが

 まだ よくわかってはいませんが、

 岩波新書の「菅野すが」の一節を読みました。

 久々に 心が大きく揺さぶられる感触です。

 明治44年(1911) 幸徳秋水らとともに31歳の若さで死刑判決。

 1月25日執行。

 享年31歳。

 突然 こんな本を手にしたのは 

 図書館の廃棄本をもらいうけることになったからです。

 初版は1970年1月。絲屋寿雄(いとやとしお)が著者。

 彼の生年は1908年、存命ではないと思います。

 様々な状況の中で、国家権力と向き合っていた人々の姿は

 興味深いものがあります。

 政治不在の中で、どんどん転げ落ちてゆく日本の悲劇的状況を

 自分自身が、冷静に見つめなくてはならないからです。