怒り、そして苛立ち

ほんとうはもう、日本全国の家々から、怒りに満ち満ちた人々が飛び出してきて、

歩いて歩いて、東京に向かい、国会にたどり着き、

あの議事堂を人間の鎖で何十にも、ぐるぐる巻きにして

国民と、この国に暮らすすべての人々を、これ以上馬鹿にするなと

叫び声をあげて、抗議するしかないのです。

人間への冒涜、命そのものへの冒涜、

金と、権力を手放さないためなら、どんな理不尽でもやってのける

そんなやくざ者の集団としての権力は、いますぐ政権の座から

引き下ろすことしかないのです。

ああ、でも心の中だけがもやもやしているだけで、

老人の私には身動きができません。

そんな私はなんと、ついさっきまで、昨日受け取ったハガキに

健康保険料が月額2000円上がると書かれていたことに驚き、

いったい、なぜ、そういうことになるのか、

あれこれ、インターネットを検索し、やっと答えを見出して、

納得せざるを得なくなったという状況だったのです。

月平均80000円程度の給与をもらい、わずかばかりの年金は

介護保険料が天引きされて、私の手元に残るものは

いったいいくらになるというのでしょう。

ちなみに値上げ後の健康保険料は月額30000円余り、一年間で36万円を支払って、

どんどん老いてゆく私と連れ合いは、心身共に状況を後退させて、

病院に通うことを余儀なくさせられるということになるのでしょう。

政治を変えましょう。

弱い立場の人間を踏みつけていくことを当然とする社会に、

開け行く未来などありません。

なんだか、今日は、イライラが止まりません。