あと二日・・

 今日と明日が過ぎれば、また一つ年をとる。誕生日が来るというわけ  
だ。60歳を過ぎたら、もう年齢を忘れたので、それはもういくつであっ

てもいいのだけれど、確実に私の残された時間は少なくなっていく。

 それにしても、あまりにひどい時代の中に暮らしている。安倍を筆頭と

する国家権力の横暴がまかり通り、そんな状況が加速しているのは確実

だ。

 いや、これは日本ばかりのことではなく、世界中が、戦争を起こしたく

て仕方がないといった状況だろう。

大国といわれる国々が様々に画策して、武器を売って消費させ、大儲けを

しようとする人々に加担して、戦争の火種を世界のあちらこちらにまいて

いるという状況だ。

 13日に起こったフランスの同時多発テロは、被災現場のフランスなど

がやらせたのだというネット情報は、事件直後から発信されて、それを裏

付けるような情報も次々と流出しているが、意外なこととも思えない。

 9.11の時も自作自演だと人々の間では言われていたから、今回も同様

なことが起こったに違いない。

 悪魔のような人間がいて、考え付かないような富と権力を持って、やり

たいように世界を動かすということ。人間一人の命など、チリほどの

重さもないということか。

 それでも、世界中には、今日を、何とか懸命に生きようとしている数え

きれない人々がいるということだ。

 負けられない。物理的には無力であっても、絶対に負けられないのだ。

そんなにも、容易く、赤子の手をひねるように、殺されていくことを絶対

に認めるわけにはいかない。

 暴力に屈して、言われるとおりになどされるものか。そうやって、何度

も何度も心の中で叫んでみる。無力感に打ちひしがれて、諦めの心に覆わ

れてしまっている自分がいては、こういう時代を生き延びられるはずはな

い。

 人間を人間とも思わない国家権力と向き合って、自分のやるべきことを

具体的にやっていくことだ。まずもって、喋りたくもない心を奮い立たせ

て、この時代に「否」を突き付けよう。この国に、お前たちを認めないと

つぶやき続けていこう。