寒くなってきた・・・

 日当たりの悪い家の中で、今日は体調不良。

 私の場合、まず精神的ストレスから、すべてが始まる。

 昨日、仕事場で、ずいぶんと辛らつな言葉をぶつけられて、

 せっかく、その週の非常勤講師最後の勤務を終える日に、

 何とも悲しい思いを、ずっと引きずってしまった。

 今月末には、二学期の期末テストがある。
 
 その問題作成をして、一緒に仕事をしている一人の教師にそれを見せたところ、

 なんと、「生徒に考えさせる問題が一つもない」と厳しい反応だった。
 
 何も考えさせない試験問題を作ったことは一度もないぞと

 思わずこの20年余りを振り返ってしまった。

 もともと、その教師とは、生徒観やテスト観など、かなりの違いはあったが、

 それが、これほど心に響くとは、自分でも驚いている。

 できるならば、遠からず公教育の現場を退いた方がいいなと、

 改めて思った。もう限界なのかもしれない。

 私にとって、教師という仕事は、各々の生徒が生きている状況への

 深い思い入れから始まっている。

 まだ若い生徒が、ひたむきに生きている姿に、思わず寄り添ってしまう私。

 生きることの大変さは、老若男女を問わず同じことだ。

 だから、授業を通して「思う」こと、「想う」ことの大切さを

 日々、問い聞かせようと奮闘する。

 もちろん、生徒たちはたくましく生きていくだろうし、

 私の勝手は思い入れが、どれほどの役に立つかはわからない。

 それでも、人間は弱く、悲しいから、

 「大丈夫、大丈夫」と、安心させようとしてしまうのだ。