チビスケがまだ帰らない・・・

 外は雨、雷も鳴っている。

 時間は零時を過ぎた。

 どこに行っちゃったのかな。

 もう少し待っていてやろう。

 大切な家族が帰ってこないのだから待っていよう。

 こんな風な猫とのつながり、

 こんな風に人ともつながる。

 永い間、教師なんて商売が勤まってきたのも、

 私の他者への思いのかけ方が、深すぎるからかもしれない。

 外は相変わらずの雨。雨音も激しい。

 チビスケは、雨のあたらないところにはいるはず。

 でも、家で待つ家族のもとに帰りたいと思っているだろうな。