秋から冬へ・・・

今日は、本当なら仕事の日。
でも、仕事場の高校で大事な日程が入っていて、授業はない。
だから、授業があって初めてお金がもらえる私は一方的に休みになる。

今日と明日が私の授業がない日なので、二日間で7時間の損失ということになる。
計算してみたら、一時間2850円だからその7倍で19950円。
このお金は、どこからも休業補償はされない。

正直に言えば、いったい毎月いくら給料をもらっているのか、しっかり認識はしていない。
余暇を使ってやっているわけでは決してないのに、こういう感覚になってしまう。
毎日、厳しい暮らしをしているのに、これはまずいと思う。

なぜかと思うと、非常勤講師のおかれている立場は給料が安いというだけでなく、
なにかこう、一つの学校で、自分も子どもたちを育てている一人なのだという
自負心のようなものが乏しくなるからだろう。

「おはようございます。」「ご苦労様です。」のような挨拶しか交わさない学校現場で、
そこで教育を受ける子どもたちと、真正面に向き合い、彼らの将来を想ったりする日々。
子どものことばかりを考えていられればいうことはないが、そうもいかない。

生きるためには、なんとか暮らしに足りる給料をとりたい。
そうやって、ゆっくり、自分の最終段階を、家族とともに生きていきたい。
こういう願いは、誰でもが、当然思っていいはずのものだ。