二日目の朝・・。

 室温4度、と思ったら深夜には3度だったと

 連れ合いが言う。それが朝の7時半過ぎのことだったか。

 それから数時間、一台のストーブを炊き続けて

 それでも6度にしかならない。

 話を戻すと、朝8時前に起きて、大家さんに連絡する。

 水が全くでないのだと訴えると、誠実なその人は

 しばらくすると、すぐやってきてくれた。

 家の前の少し下ったところに、水を引き上げるモーターがある。

 それが、熱を持ちすぎて、稼働しなくなったということらしい。

 そこで、大家さんは、モーターのリセットボタンを押して、

 一方で、呼び水となるように、ペットボトルの少しの水を別の穴から、注ぎこんで

 なんと、水道は無事に復活してくれたのだ。

 それから、おそるおそる水道の蛇口をひねってみる。

 なんと、今まで通りに水が流れてくれるではないか。

 それにしても、今年の始まりは・・・、きっと、何かを暗示してくれたのだろう。

 蛇口をひねれば、日常生活に使える水が、不自由なく流れてきてくれるということが

 稀有なことだということを、肝に銘じよう。

 そういう状況を、文化的な生活だといいながら、

 当たり前に受け止めてしまうことを、戒めよう。

 世界には、そのことが困難な人々が、数えきれないほどいるはずなのだから・・。