その時、感じたことを言葉にする。

 パソコンで打つのか、それとも紙に書くのか、できるほうでいいのだけれど、

 言葉にすること、言語化することの重要性をしみじみと思う。

 これをやらなくなってしまうことが、思考の退化につながり、思想の衰退をおこさせるのだ。

 「ああ、こりゃいったいなんなんだ」と、呆れるような状況を目の前にしたとき、

 できるだけ早く、言葉にして書き出してみることを、やりたいと思う。

 考えてみると、そういう場面はあまりに多い。

 そのたびに、心が揺さぶられて、怒ったり、悲しんだりするが、

 感情が揺れ動いたというだけで、時は流れ、事態の深刻さが薄らいでしまう。

 ただ薄らぐだけならまだしも、気づいてみると、自分の心が荒んでしまうということだっておこる。

 そういう事態が積み重なっていくと、やがて心の中は、もやもやとして、

 自分の無力さに、ただ打ちひしがれてしまったりもする。

 強いものに抗っても、現実をよりよく変えていくことができないということが繰り返されてきた。

 それに対する、どうしても振り払うことができない「諦め」の心。

 元凶は、これなのだ。これと向き合うということを避けてはまずいと思っている。