一語一語、少しでも、丁寧な日本語を話したり、書いたりしたい。
思えば、言葉が等閑になった時、心も荒んでいる。
だから、言葉を丁寧に、誠実に使おうと思う
。
「言葉」とは、話し言葉と書き言葉。
心の中に浮かんだ言葉を、何度も何度も吟味して、発信する言葉のことだ。
上滑りな言葉遣いは、柔らかく響かせても、人の心を傷つける。
分別のない、暴力的で激しい言葉遣いは、より強い威力で、人の心を粉々にする。
言葉は、自分と他者をつなぐ、唯一の、貴重な回路。
目の前の他者を、意識することなく使う言葉は、その人の尊厳を傷つける。
だから私は、丁寧な日本語を、意識して使おうと思っている。
丁寧な言葉遣いは、目の前の他者への深い思いが前提となる。
そればかりか、丁寧な言葉遣いの連続によって、
目の前の他者への思いが、いっそう深まっていくことも、疑わない。
なんだか、今日は、疲れてしまった。
年をとって、いつ終わるかもしれない人生の中で、
丁寧な言葉遣い、深い心で発する言葉遣いを意識しながら、
人間らしい終わりを、迎えたいなと思っている。