変体仮名を読む練習をするんで
『和泉式部日記』などを開いていて
しみじみ思ったことがある。
なぜ、句読点がないのだろうか。
句読点がなくてもいいから
せめてセンテンスの間を
開けたってよさそうなものだ。
どうして次々に続けて書いてしまうのだろうか。
本当にもういい加減にしてくれという風に
文字がつながっている。
これって 仮名文字を使えるようになったことの喜びか?
なんて 思ってしまったのだ。
脳裏に浮かんだ言葉を 次々に文字にできる喜び
そうに違いない・・。
男たちに独占されていた漢字文字のうっとおしさを
やっとのことで脱して 表音文字を手にいれた女たち
これを感動しないで なんとしよう
そうだ きっと そうに違いない
仮名文字の文章に句読点がないのは