冷たい秋の風が・・・・

 古い家を借りているので

 窓は ことことなってうるさいのです

 だんだん寒くなって

 灯りが恋しくなって

 暖をとらなくては

 生きているのがつらくなっていくのです

 でも もっと寒い人も

 もっとさびしい人も

 もっと悲しむ人たちもいると思うと

 生きていこうと思います

 身の丈に合った暮らしを

 大事にしながら

 自分がやれることを

 そっとやるしかないのです

 子猫のちびすけが膝の上で眠っています

 「起きているとさむいから」と

 夫がポツリと言いました

 今年は小さなストーブが一つ

 小さな炬燵と

 小さなホットカーペット

 冬を乗り切る予定です

 いえいえ それだけでは足りません

 互いに寄り添いながら

 相手の悲しみを思いやりながら

 猫と遊び 

 ときには あったかなうどんでも食べながら

 語り合わなくては

 心の寒さは どうにもならないと思うのです