やっぱり眠れなくて・・・

 葡萄酒を探してきて


 小さなコップにつぎました


 そういえば この茶碗も


 私の知り合いの焼物屋が作ってくれたもので


 奥さんは精神病を患っています


 ねえ 神様


 どうして生きられないのですか


 普通の人が普通に


 どうして生きられないのですか


 普通じゃない人が


 普通のような顔をして


 生きられるのに


 普通の人が普通に生きられないのは


 悲しい事です


 私は眠れません


 大事な人が


 いつまでたっても


 生きることの大変さにあえいでいるのを


 見ていることに疲れました


 そして私も もう限界にきている感じです


 喜びをください


 どんな困難でも引き受けてきましたよ


 まだ足りませんか


 どうしたらいいのだろう


 いつ夜は明けるのだろう


 ああ 今夜は被害妄想で


 私の心は波立ちすぎているのかもしれません


 私はもう疲れました

 
 でも絶望だけは


 まだまだしていないつもりですから・・・・


 赤葡萄酒の酔いはまわっては来ませんが


 ともかく眠りたい・・・


 そして明るくなって起きあがったら


 また仕事に行ってきます


 それで 家族が生きられるのです


 それで一時の安らぎが得られることは


 やっぱり確かなのです