人生の終わり方

あと2ヶ月で72歳になる。

なんとも驚くべき年になった。

何を驚いているのかといえば、特別なことではない。

ただ、「年をとったんだなあ」と思っているだけのことだ。

とはいえ、どこか心は軽い。

身体のあちこちに不具合を感じ、

それが不安な心につながっているのは否定しないが、

年をとっていくことを、以前よりも

素直に受け入れることができるようになっているのかもしれない。

いつか、それほど遠くではない時に、

私の人生は終わるだろう。

その日を間近に控えた頃まで、

私の心は、今日のように静かで、穏やかでいられるだろうか。

何の根拠もないけれど、きっと大丈夫だと思っている。

なぜそんなことが言えるのだろうか。

そう、私は一人ではない。

50年以上も一緒に歩いてきた連れ合いがいる。

一緒に年を取って、静かに私の傍らにいてくれるた人だ。

それから、大きな力が私に授けてくれた娘と息子が・・・。