「優しさというのは人間の最上の美徳だよ」と、
ずっと昔、連れ合いが息子について語っていた。
確かに、息子は優しい。私もそう思っている。
だが、その優しさゆえに、「いじめ」に合い、自信を失って、
言葉に言い尽くせないほどの辛酸をなめることになった。
あの日から年月が経って、
それでも、紆余曲折の人生を乗り越えて、
何とか今日まで生きてきてくれたのだから、
ただただ、感謝するしかない。
息子には、何とか幸せを摑んでほしい。
人間の最上の美徳である「優しさ」を備えている息子が
幸せになれないはずがない。
私と連れ合いが生きている間に、
たとえわずかなことでも手助けをしようと思っている。