幸せになる…

「優しさというのは人間の最上の美徳だよ」と、

ずっと昔、連れ合いが息子について語っていた。

確かに、息子は優しい。私もそう思っている。

だが、その優しさゆえに、「いじめ」に合い、自信を失って、

言葉に言い尽くせないほどの辛酸をなめることになった。

あの日から年月が経って、

それでも、紆余曲折の人生を乗り越えて、

何とか今日まで生きてきてくれたのだから、

ただただ、感謝するしかない。

息子には、何とか幸せを摑んでほしい。

人間の最上の美徳である「優しさ」を備えている息子が

幸せになれないはずがない。

私と連れ合いが生きている間に、

たとえわずかなことでも手助けをしようと思っている。