模様替え

 本の整理をしたいと夕べから考えていた。そこで朝起きて、朝食を済ませるとすぐに、部屋に並んでいるいくつもの本箱の中身を一度全部出して、あっちこっちに移動させてみた。

 結局、作業は昼ご飯が始まる頃までかかったけれど、なかなか充実した時間だったなと思っている。無造作に山積みになっていた本が、一冊一冊顔を出しすたびに、「あれ、こんなところにあったんだ。」などと独り言を言いながら、それらの本を改めて分類して、別の場所に移して並べてみたのだ。

 本は、私の歴史そのものだといえる。私の心の変遷は、本と共にあった。本は私が生きていくために、なくてはならない物だったから、今さらながら、愛おしく感じられる。さて心新たに、読書を始めていこう。