何のために勉強して、何のために学歴をつけるのかと問いかけたら、
将来は希望する仕事に就き、不安のない人生を、充実した人生を送るためだと
学校の教師たちなんかは、真顔で答えるに決まっている。
でも、どこかにいないだろうか。
そんなきれいごとをいわずに、正直に、ありのままに答えてくれる教師は。
人生なんて、不安だらけだよ。
その不安から逃げられるはずはない。
でも、一日一日、不安よりも少しだけ上回って喜びがあるんだ。
それはね、生きている実感をかみしめることができるようになると
じわっと染み出してくるような喜びを感じることができる。
そうなると、その日はゆっくり眠って、翌朝を迎えることができるんだ。
要は、かみしめることができるような、生きている実感かな。
これは、何だっていい。
働いて、働いて、それが喜びにつながるってこともある。
誰かを好きになって、そういう思いに満たされた自分の存在が
心地よくなって、じわりじわりと喜びに満たされていくってこともある。
学歴とか、それを得るための勉強とか、
そんなことを考える前に、生きている実感をかみしめるってことを
どうやったらできるのかを考えた方がいい。
順序が全く逆なんだよ。
だからね、普段から、自分に対して、他の人に対して、
まずは、誠実に向き合うんだ。
将来の人生の目標ってね、まさにそれだって思う。
そう思い続けていれば、高学歴で偉くなったって大丈夫。
不都合なことを目前にして、なかったことのようにふるまったりはしない。
そんないい加減な、卑怯な生き方はしないで済むと思うよ。
明日は分からない。不安だらけの世の中だから、
君の人生なんて保証の限りじゃない。
明日、死んでしまうかもしれない世の中になっているんだものね。