知識というのは・・・

もうそれなりに年をとっているのに、

まだまだ、色々なことに迷い、悩み、

整理のつかない心を抱えていて、

だからこそまた、必要な何かを求め続けて、

あっちの本を読み、こっちの本も読んだりして、

ああ、そうなのか、やっぱりそういう事だったんじゃないかって、

そのたびに心の中で深く頷き、何ともいえない安らぎを得て、

またまた歩き出している自分。

結局、本を読んで得た知識は、これまでも何回となく

私を支え、そのたびに納得して喜び、

今のように、こんなに老人になっても、私は助けられ続けている。

そしていまや、諸々自分の中にある知識は、

一つながりの道のようになって、

私の歩いている道と重なり合っているように思ってしまう。

この地上から私がいなくなるまで、きっと同じことをやり続けていくに違いない。

探して探して、本を読み、また本を読み、

思いを抱き、どこか安心して、また歩いていくに決まっている。