もうそれなりに年をとっているのに、
まだまだ、色々なことに迷い、悩み、
整理のつかない心を抱えていて、
だからこそまた、必要な何かを求め続けて、
あっちの本を読み、こっちの本も読んだりして、
ああ、そうなのか、やっぱりそういう事だったんじゃないかって、
そのたびに心の中で深く頷き、何ともいえない安らぎを得て、
またまた歩き出している自分。
結局、本を読んで得た知識は、これまでも何回となく
私を支え、そのたびに納得して喜び、
今のように、こんなに老人になっても、私は助けられ続けている。
そしていまや、諸々自分の中にある知識は、
一つながりの道のようになって、
私の歩いている道と重なり合っているように思ってしまう。
この地上から私がいなくなるまで、きっと同じことをやり続けていくに違いない。
探して探して、本を読み、また本を読み、
思いを抱き、どこか安心して、また歩いていくに決まっている。