ハローワークには「生涯現役支援課」という仰々しい名前の課がある。
私の求職相談に応じてくれるのは、いつもその窓口だ。
二週間ほど前には、そこの担当者から私に一通の手紙が届いた。
封を開けてみると、二件の求人の詳細が書かれたプリントが入っていて、
候補となる仕事があったが、どうだろうかという
丁寧な手紙が添えられていた。
けれどもそれらは、私が既に検索済みのもので、
あと一歩、その職にチャレンジしようという決心ができなかったのだ。
ところで、ついさっきのことだが、
意を決して、私がやれそうだと思った前述した仕事について、
問い合わせをしてみたのだ。
すると、何と応募の締め切りは、二日前の事だったというのである。
私は、永年やって来た教育現場での仕事を生かして
生涯現役として生きていこうとはしている。
だが、半年後には七十歳になろうとするのだから、
果たして就職することができるのかどうか、
現実は相当に厳しい。