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蒸せるような香りが、まだまだ健在です。

この香りの中で、心はゆらゆらして、

その究極の状態は、生まれてくることだったり、

死んでいくことだったりするのでしょう。

どれほど、人間界が劣化しても、

季節が巡っていくのは「道理」のようなもの。

これに逆らうことなどできません。

和歌山で、地震があったという報道です。

大地が揺れて、人々を飲み込んでいこうというのに、

今日の「栄華」が明日も続いていくと思っている

金まみれの権力者たちと

命の危機にさらされて、声も出ないほど弱り切った人々を

自分と重ねながら、思っています。