非常事態

昨日まであった日常が、今日はないということを

自らが心底理解すること、さらに、

どうやって、わかりやすく他の人に、それを伝えることができるのか。

これは重要なテーマだ。

いつでもどこでも起こり得ること。

もちろんそうした変化が、昨日から今日へと突如変化するだけではなく、

じわじわと、真綿で首を絞められるように人々が困窮して死んでいく

悲惨な日常が展開していくケースだって少なくない。

2020年の今、「コロナウィルス新型肺炎」という疫病が

日本だけではない全世界を襲い、大勢の人が亡くなっている

まさに「非常事態」。

人々が疫病で、次々に倒れていくという悲惨な状況は

もちろん過去には、数えきれないくらいにあったはずだ。

それらの一部でもいいから、再確認したいと思っている。

方丈記』の記述は思い浮かぶ。

その他には諸々の説話文学か。

その頃の記録から見えてくるもの、

それはおそらく、疫病にさらされている無力な人間の姿。

いや、そればかりではないはずだ。