何が怖いって、自分の中の、どこか無感覚な精神の状況が怖い。
憲法違反など、日常茶飯事の政府のもとで、
この国の「劣化」に、怒りと悲しみで向き合ってきたのかと
自分に問いかけると、自信を持って肯定しえない自分がいるのだ。
いや、そんなことはない。
怒りと悲しみで向き合ってきたぞ。
でも、でも、動いていなかった。
行動していなかった。
選挙に行き、投票用紙に少しでも反権力の側の人の名前を書き、
別の場所では署名もしたし、共感もしてきた。
でも、行動していない。
いつから、いつから、私はこんな腰抜けになったのかと、
自分に問いかける。
経済的な事情か、健康問題か、
さらに、毎日を生きることで精一杯になって、
あまりに時間がなかったからか、
いや、どれも確かなことだったが、
どれも、言い訳でしかない。
今この国は、崖から滑り落ち、その途中にある。
そう遠くない日に、もっともっと、目に見える弾圧が、
私の身近で、次々に顕わになっていくことだろう。
九州の南の果ての島に暮らしながら、
その時、自分はどれほどの力で、闘っていけるだろうか。