怖ろしい。
今回は、たまたま九州ではなく、関東の方向に向かっていった巨大台風。
多くの人々が被災するだろう。
何をどうしても、完全に防ぐことなどできないことは分かっている。
それでも、この国に暮らす人々の命を守るために
できる限りの方策はとられなくてはならない。
人一人の命が、何よりも重いということが
すっかり忘れられてしまっている。
いったい、何が、これほど人々を愚かにしてしまったのだろう。
いや、もともと愚かだったのかもしれない。
程度の差こそあれ、私もその愚かな人間の一人ではあることは否定しないが、
それでも、人一人の命が、他の何よりも重いという認識だけは、
私の中で、途切れることなく、維持されている。
それがあって、あらためて、はっとさせられるのだ。
人一人の命が、軽く扱われるような事態は、
この国のそこらじゅうに転がっているではないか、本当に恐ろしい。
台風や地震などが、頻発している日本で、
それに対する備えが、実際にできているのか。
それを強く信じることができないのだ。
大雪に進路を阻まれて、それでも、救済の手がなかなか届かないまま、
いったい、どれほどの人が、傷つき、
亡くなっていったのだろうかと思うと、心が痛い。
無念にも亡くなっていった人々への悲しみを思うだけでなく、
この国に生きている人々について、心配りをすることなど、
全くない現政権への怒りが、
心の中を、いっぱいにするからなのだ。
家のない人、病気を抱えた人、一人暮らしの人、高齢者、
弱い立場の人々が、少しでも被災しないように、祈ることしかできない。