「愚かな国」

 

 日本という国は、なぜこれほど愚かな国なのか。

いったいこの国は、どこに向かって歩いていくのだろう。

今のような政治が続いていけば、日本に暮らす多くの人々が、いずれ破滅的な状況に見舞われるのはわかりきっているのに、この国が向かっている方向は、そんな破滅への道で、何一つ変わろうとする気配は見えない。

 ロシアのウクライナ侵攻で、いち早くアメリカが支持するウクライナに肩入れし、それが、日本が戦争に巻き込まれていく危険性を孕むことも考えてはいない。

その一方で、新型コロナの蔓延に翻弄されて、多くの人たちが、ワクチンの副作用で亡くなり、新型コロナに罹患して亡くなっているのに、これもまた、何ら有効な手立ても打たない。

何より巷では、多くの人が食べるものにもこと欠きながら、喘いでいるというのに、それを何とかしようとする政治家は、いったい、どこにいるのだろう。

いや、いたとしても、それは余りに少数だ。

なんだか、まるでフランス革命が勃発した頃の政治的、社会的状況に酷似しているではないか。

そうした中で、「上級国民」などという言葉が、まことしやかに使われているが、うまく言い当てられた言葉だと思う。

日本には、間違いなく王侯貴族たちが存在して、使い切ることもできないような大金を懐に入れて、難なく日常を過ごしている。

その一方で、飢えに苦しむ子どもや老人。

それ以外の人達だって例外なく生活苦を抱えている。

さらには自殺者が多いという日本。

それでも一般の多くの人々は黙々と働き、この国の政権に直接的に抗うことはない。

いや、抗う気持ちがあっても、抗う暇も元気もなくなってしまったのだ。こんな状況が続いていけば、日本は、いずれ崩壊していく。

それはもう、避けることはできないと思われる。