魔の季節

仕方がないことだけれど、

手足が冷たくなって、体に力が入らない。

20代の頃から、疲れがたまるとこういう症状に悩まされた。

以前は、頭痛と吐き気に襲われて、そんな状態になると、

それがピークになって、後はひたすら眠るという展開になった。

鍼灸の先生からは、「肝虚症」という病名をつけられている。

季節変わりが、私のしんどさに拍車をかける。

寒さと温かさが、交互にやってきて、私の心も体も不安定になる。

それでも、今日の午後、やっと成績をつけ終えた。

これを月曜日に入力すれば、一年間の仕事は事実上終了だ。

といっても、学校の先生としての役目が終わったということで、

一緒に勉強してきた生徒への思いは、

きちんとした別れを伝える日まで、まだまだ、つながっている。

校長とか、教頭とか、同僚職員とか、

大人たちの事なんか、どうでもいいなって思う。

お喋りばかりして、授業を邪魔してくれた可愛い生徒たちに出会ったことだけが、

温かな記憶として心に残っている。