外に出た。家の中にいるほうが好きな私だから、意識的に外に出ていくことは大切なことだと思う。
まずは疲れ切っていたので、予約時間に合わせて、鍼医さんの所に行った。
今年になって80代のお母さまを亡くし、すでに病床にあった90代のお父様を今は看ている鍼医さん。
それでも、何か吹っ切れるものがあったのか、2月の最初にお会いした時より元気に見えた。
彼は、私にとって、かゆい所に手が届くような腕利きの鍼医さんで、
ほとんどの場合、私の体は元気を取り戻す。
鍼医さんの所を出て、今度は行きつけのブティックへ向かった。
お店の専用駐車場で車を止めると、最近特に親しくなった陶芸家の情勢Mさんと会う。
「コーヒーを入れておくからよかったら来てください。」とのお誘いを受けて、
ブティックでの用事が済むとMさんの所へ行くことにした。
心身ともに萎えてしまって、鍼に行ったばかりという私は、どこかぼやんとした状態で彼女と会った。