スミさんは91歳

 スミさんとは連れ合いの母のこと。

 毎週日曜日と水曜日に、一人暮らしのスミさんの所に

 家族の誰かが行って、一緒に買い物をしたり、

 一緒に食事をしたりするのが、もう何年も続いている。

 最初の頃は、連れ合いが通っていたが、

 それからしばらくすると、息子がたびたび訪ねてくれるようになった。

 スミさんの家に行くと、しばらくはお茶を飲んだり、

 ちょっとしたお菓子をつまんだりする。

 それから11時頃になって、スミさんを車に乗せて

 車で10分ほどの所にある、大きなスーパーマーケットに行く。

 そこで、いつも買い求めるものは、ほぼ決まっていて

 それを、次々にかごの中にいれていくスミさん。

 帰宅すると、ちょうど12時頃だった。

 ちょうどお昼の時刻から、ゆっくり3人で食事をした。

 いろいろ、おかずは豊富だ。食べきれないほど種類があった。

 以上の光景は、今日、私が体験したこと。

 さて、91歳の高齢のスミさんの生きざまを

 ほんの少し見せてもらった私。 

 毎日介護施設で奮闘する息子のことを思ってしまった。

 もうしばらくすると、私もスミさんの後に続くようになる。

 どういう姿をしているのか。

 どういう表情でどんな歩き方をしているのか。

 そうして、何を考えるようになるかな。