そうですか。赤旗では下関国際の監督が批判されていたのですね。
「管理主義」って・・。それは確かに「正論」です。
でも、若者が生きている場って、すごく大変なんだと、そういうことがまず伝えたい。
そういう若者に寄り添いながら教育現場で仕事させてもらってきた
私なりの実感です。
「自信」が持てないって生きる意欲みたいなものが
育たないってことなんだと思っています。
小さい頃から常に「疎外」される経験ばかりをもって
大きくなった若者は、そのほとんどが、根本的に生きていく自信がない。
そういう子に対して、「違う、違う」って私も言い続けながら
一緒に勉強して、一緒に語り合ってなんとか歩いてきました。
下関国際の監督さんも、目の前の若者にそういう思いをもって
一緒に生きてきたんじゃないかって、思っているのです。
私も「管理主義」がいいなんて全く思っていませんよ。
でも、生まれ落ちた命を育てていくのに、全く管理しないで行けるとは思いません。
おそらく「疎外」される経験ばかりしてきた若者に、していいこと悪いこと、
人と人が力を出し合って協力するってこと、人を大切にするってことなどを、
野球を通じて教えていこうって下関国際の監督さんは
思っておられるのではないかって、勝手に考えている次第です。
「荒れた学校」で、そこに生きる生徒たちに向き合うって、どういうことなのか。
私にはよくわかります。ああ、何だかこんなふうに書いていくと、
ますます「管理主義」を良しとするのですねと、反論されそうですね。
でも、たまたま知った下関国際の監督さんの発言には、
彼なりの誠実さを感じています。
本当に、子どもたちを序列化などせず、その子にしかない「才能」を認め、
それを育むことができるこの国の状況を作っていくことしかないのです。
私自身も、そのことのために闘っている毎日です。
*実は、下関国際高校の野球部の監督さんが「文武両道」が嫌いだと、
野球と勉強は両立しないと発言されたことが
日刊ゲンダイ紙上で話題になっているようです。
その論争について、FBにのせられた方がいました。
そこへ私も投稿し、本日はそれをそのまま転載しました。
(はてなブログから転載)