一週間が終わる・・・

 


 外は晴れ、透き通るような鶯の声が遠くまで響いている。

 どこにとまって、得意げに鳴いているのかと、

 その声の方向を見上げても、見つけられない。

 毎日、毎日、何事かが起こって、

 それにいろいろな思いを抱きながら、ふと気づくと

 「もう、いいか・・。」と、力を抜いてしまう自分がいる。

 こうやって、何かを救い上げた両手の指の間から、

 その何かが、ぼろぼろと落ちていくのを、

 ただ、見過ごしてしまうのは、決していいことではない。

 そうした行為を繰り返すたびに、実は、何かを言語化する作業を

 やめてしまい、自分の中には、不愉快な倦怠感しか残らない。

 諦めということかもしれない。情熱のようなものが、

 だんだん、火を落としていくような気がする。

 だが、そうなれば、この劣化した政治や社会の状況を

 容認することになってしまう。

 いや、それだけはダメだ。

 なにかこう、そこのところまで思いながら、

 やっぱりダメだと、辿りなおす私の日々が続いている。