あれほどの暑かった夏も、もうなんとか終わって、蒸し暑い日もあるけれど、秋の気配は日々、近づいている。
身の回りには、何だか憂鬱になるような出来事が、毎日、起っているけれど、それに、いちいち心をくじいてしまうと、
もう、それだけで、負けてしまいそうになる。
だから、自分に、「元気出そう」なんて、掛け声をかけながら、毎日を過ごしているという感じだと思う。
あと、半年と二十日、それで、定時制での七年が終わる。
永かったようで、あっという間だったともいえるし、
いや、やっぱり永すぎたという感慨もある。
死んでいくその時まで、働く場所が必要だから、何とか、働ける次の場所を探したいと思う。
若者たちとの、いい時間をいっぱい過ごしたので、後悔などは何もない。
その一方で、「学校」という場所の、窮屈さにヘキヘキしながら、よくもまあ忍耐しながら、ここまで来たものだと思っている。
若者たちには、もっと、いろんな支え方があったはずなのに、力ない私にできることは、限られてしまっていたなと反省している。
彼らには、感謝の言葉もない。私をここまで導いてくれたのは、彼らの力だったという思いが、いろいろな思い出と一緒に込み上げてくる。
さあ、やることをやろう。残された時間を、精いっぱい生きるってことには変わらないのだから。
当面は、書道の昇段試験、六段に合格すること。意欲的に挑戦することだ。
世阿弥の論文も、書き直しを続けている。これも何とか、年度内に仕上げたい。