一日中、家の片づけをしていた。
ともかく、片づける。
家の中の「謎」の部分をひっくり返して、中身を点検。
それから要るものと、要らないものとに分けていった。
ゴミ処理場に持っていくものを、一部屋に集めていく。
古い本も、次々にゴミになっていく。
雑誌も然り、ありとあらゆるものが、永い年月、そのままの状態で
ただただ、部屋の奥深く、置かれていたということだ。
ただし、そればかりではもちろんない。
古い古いノートには、若かりし頃の力強い筆で
熱い思いを記していた私がいた。
実際、どう生きてきたのかということだ。
そして、これからどうやって生きていくのかということなのだ。
死ぬまで働かなくてはならないのは当然のことだ。
でも、残された人生を、どうやってやるか。
悲壮感などないが、もう少し自分らしい生き方を考え抜こう。
ただし、でたらめな国家権力の元で生きているということについては
もちろん、落ち着いてなどいられるはずもないが・・・。
裏の畑で、連れ合いと二人で人生について語らいながら
春菊の花の可愛らしさに感動してしまった。
その中から、パチンと連れ合いが切ってくれたのを花瓶にさした。