南の島通信 14

一人で焼物祭りに行ってきた。

快晴、空は青々としていて、雲ひとつない。

ただひた走り、一時間程して、友人の窯元の工房へ到着する。

そこで、気にいった焼物を買う。

これで、ゆっくりお茶を飲もう。

他にも二軒ほど、窯元へ寄ったが、買いたいと思う焼きものがない。

物作りって、やっぱりその人の生き方だ。

そこに共感して、その人の作品を買うことになる。

焼物が特別とも思えないが、

人の命を支える食べ物や、飲み物を盛る器だからかもしれない。

何となく、魂が宿っていると実感するものだ。

焼物に、何一つ詳しいわけではないが、

好きな焼物は、心にしっくりと馴染むのだ。