さむい・・・・

 一人 居間でこうしてカタカタとパソコンを打つ

 外は 風が吹いていて 窓がガタガタ音を立てる

 いよいよ冬 貧しい者にとっては 厳しい季節

 今さらではないけれど 明日などない暮らしを

 ずっとやってきた

 でも もともと生きているものに 明日などはない

 かろうじて 今日一日が終えられるか否か

 誰にもわかるはずはないのに

 わかっているような気になってしまうのは

 救いようのない 人間の奢り

 それが 人間から 死生観を奪い

 軽薄な ふっと吹けば飛んでいきそうな

 民を作り 国を作った

 いったい この国の危機がどんなふうに

 一歩 また一歩と 進んでいるのか

 その正確なところは わからないけれど

 あの原発事故以来 加速して劣化していくこの国の終着を

 やはり見なくては 死ねないのかもしれない

 それほどに 日々 権力の異常な対応に驚かされる

 何もかもが 一度徹底的にたたきつぶされて

 それから 立ち上がっていくという経緯しか

 本当にないのだろうか・・・

 そうならばまた もっともっと 人命が失われるだろう

 たとえその一人になって 誰かを助けることができても

 この国の未来が 予感できる可能性は

 少ない やっぱり少ないと思う