高らかに 高らかに宣言
勝ったものより負けたものを
金持ちよりも貧乏人を
器用なものより不器用なものを
華やかなものより控え目なものを
応援したい 心から
いや だからといって
速く走れというのではないし
高く上れというのでもない
そのままでいいのだと
進歩だの 向上だのと
背中を押すつもりなどもうとうないし
できれば 生き続ける努力だけはしてほしいと
そんなことをいう
だめ親になること だめ妻で だめ友であること
さらには だめ教師であることを
生きることの悲しみがわかりながら
生き続けることが どれほどすごいことかって
昨日も 今日も そして明日になっても
高らかに 宣言しよう
私が 愛するということは
つまり こういうことなんだということを
