安倍首相は高支持率なのか・・・。

 これまでも、今も、 そしてもちろんこれからも、

 私はこの政権を支持していない。

 日本をとりもどすとかいったらしいが、その中身はなんのことだかわからな い。

 原発は再稼働したいといい、TPPの交渉参加も今日決めたという。

 憲法は改正したいし、そのためには改正手続きをもっと安易にするために

 それを規定している条項をまず変えなくちゃならないという。

 いったい どこで、何に向かって語っているんだ。

 

 けれども、なんのためになどと、あえていわない。

 国家権力強化のために、

 貧しい者たちのためではなく、

 富裕な人たちのために働こうとする姿が、はっきりと見えるのだから。

 富めるものがもっと富めるように

 貧しいものがもっと貧しくなるように

 安倍首相は働いているのだから。

 なんのためになどと、あえていわない。

 

 安倍首相の あの独特の甲高い上ずった声は

 どこかのアニメに登場した狂気の独裁者のそれ。

 語るべき相手がいないから、

 その主張によって苦しみから救われる人々がほとんどいないから。

 安倍首相の声は、いつも甲高く上ずっているのだと思う。

 

 ところで、こういう政権を、日本人の多くが本当に支持しているのか。

 もし、それがほんとうなら、もうこの国は終わってもいい。

 高支持率を維持させているのが、

 安倍首相に追い詰められる側の一般の民衆だというなら、

 もうこの国は、終わるしかないのだ。

 

「日本をとりもどす」といった。

 いったい何を失ったのだ

 それが政治の場で問われるとしたら

 失わせた最大の責任は、歴代自民党ではないのか。

 

 それはそうだろう。

 圧倒的に政権を担当し続けたのは自民党政権のはずだ。

 自分たちが壊し続けたものを、自分がとりもどすなどと、

 こんな奇妙な理屈を、公然と表明するのが、この国の政治の状況なんだ。



 こうして言葉を綴りながら、

 耳に残っているのは、安倍首相の上ずった甲高い声。

 いったい何を、どこに向かって語りかけているのかと思い続ける。

 そうだ、安倍首相の目には、

 この国の一般の民衆の姿は映ってはいない。

 だから、だから、記者会見のあの姿は

 やっぱり、どこかのアニメでみたことのある

 強烈な自己顕示欲の虜になった 狂気の独裁者の姿に重なるのだ。