これを矢立ての初めとして・・(笑)

詩二編

(「強いのも 強くなろうとするのもキライです」って・・・)

豊かっていうのは 何にもないってことか
何にもないってことは 風が穏やかだってことか
命は そういうところに息づく
息づかいが聞こえると 
命が笑っていることに気がついてしまう
強くても 弱くても 命はいのち
でも 弱い方が 命が笑っているのがよくわかる

(詩人になれない詩人になる)

命をかみしめながら つぶやけばいい
人一倍 命をかみしめて歩いてきたのだから
きっと 書けるに決まっている
そう思って ふり返ってみれば ずっと詩人だったかな
なんてたくさんの 哀歌をうたい 讃歌をうたって
泣いたり 笑ったりしてきたことだろう
永くて短かった人生 まだもう少し歩く予定
家族と一緒に 一回の食事をとるたびに
生きていることが あったかく蘇る
そういう思いを つぶやけばいい
詩人になんかなれなくても
詩人になってしまおう
もう少し 人生を歩く予定だから