言葉にする

言葉にする
何かを考えたら それを言葉にする
わかりやすい言葉で 誰にでも伝えられるように
短くまとめて 忘れないように書いてみる
そのために 何をしようか
書くためにすることと書く前にすること
まず「文字」を忘れているから 「文字」を覚えることか
それも 最小限必要なことかもしれない
でも 「文字」を忘れていても その日まで生きた道のりがある
生きた道のりを歩いてきたその人の中で
いくつもの言葉が生まれ いくつもの言葉が遣われていたはず
その言葉は心を創り その人の生き方を日々育んできている
これは自分のことのようでもあり 人のことのようでもある
ところで今 私は 毎日
本当に「文字」を忘れてしまったかのような若い人達と付き合っている
その一方で「文字」を知り 「勉強」をしてこそ「人間」は作られると
その順序で その工程でやる教育だけが正しいと
信じている「先生」達とも一緒に仕事をしている
そこで私は思う  若い人より「先生」の方が変だって
中でも「文字」を忘れ「文字」を知らなかったから
若い人に「あいうえお」から教えようとする先生を
絶対に 変だと思っている
それでは 私は「文字」を知らず 「文字」を忘れた若者たちの
形には見えない心根を どうやって かけがえのない 大切なものだと
そんな若者たちに伝えることができるんだろう
わかりやすい言葉で 自分の中でまとめたいな
わかっているつもりにならないで 自分の中に持っておきたいな