新年です・・・。

 一人炬燵で日記を綴っています

 猫は隣りで 眠っています

 連れ合いは 隣りの部屋で やっぱり眠っています

 静かな部屋・・ テレビもない 

 ラジオも消えている静かな部屋です

 静けさが 耳にはりついてくるような感覚を味わっています

 静けさは 大好きな空間です

 でも 静けさは それ自体が ふわっとした存在感を持っています

 町の灯りは どんなふうかしらとか

 町の人々は どんな思いで

 この時間を過ごしているのかしらなどと

 たった今 過ぎてしまった一年を思いました

 大震災で 数え切れない人々が亡くなって

 この国は 放射能まみれになってしまいました

 こんな事態を 受け止めかねても

 現実はやっぱり現実です

 人は死に 人は生まれ 人はめくるめく翻弄されながら

 でも やっぱり人はいい・・・

 人は あまりにも無力だけど 

 だからまた 人はいいなって思ってしまいます

 負けるが勝ちです・・・

 弱い人間は だから 弱さに気付いた時

 勝ちだって 思うのです

 死んでも勝ちます

 負けても勝つに決まっています

 無力で もろくて それを心に受け止めた時

 何があっても 勝ちになる人間の愛おしさよ・・・

 さあ そんなことをつぶやきながら

 眠ります・・・

 二人の老いたる夫婦と 一匹の猫は

 古布団にくるまって

 明日の朝まで ゆっくりと眠るだけのこと

 そんな何気ない静かな日常への感謝を

 たった今 心の中で

 神様に伝えたところでした