菅政権が日本学術会議の人事に介入したことに抗議して、
文筆業の菅野完さんが、首相官邸近くの路上でハンストをしている。
ハンスト突入が10月1日だから、今これを書いている今日で17日になる。
そんな彼が、ハンスト突入直前に今から87年前の「瀧川事件」での、
京都大学の学者や学生たちの勇敢な戦いについて、強い口調で語っていた。
これは1933年、昭和8年に京都大学の刑法学者だった瀧川幸辰教授に加えられた
思想弾圧事件のことだ。
一つの歴史上の事件として、名前だけは覚えていたが、
詳しいことは記憶から全く消えていた。
知りたい、今だからこそ知る必要がある。
そんな思いで、瀧川事件に関する本を探した。
学校の図書館で検索してもらったところ、見つかりそうにない。
やはり読むことはできないかなと、諦めかけていると、
二日ほど経ってから、司書の先生が二冊の本を私の所に届けてくれた。
『瀧川事件』記録と資料 世界思想社編集部編。これは、A4判800ページ余りの本。
もう一冊は『滝川事件』 松尾尊よし 岩波現代文庫の二冊もあったのだ。
そんなわけで昨夜は、手始めに大型の本を、時間を忘れて読みふけり、
今こうして、自分の振り返りを綴っているところである。