見えるとか、見えないとか

この国は、今、危機に瀕しています。

いつ頃からそうなったのかといえば、

2011年の3月11日の東日本大震災以来、

いや、違う、日本が、アジア太平洋戦争に、どんどんのめり込んでいったあの頃から。

いや、それも違う、日本は、神の国だと言って得意になり、

そんな自己満足に留まっていることだけでは飽き足らず、

それだからこそと、勝手な理由をつけて、

アジアの国々を、侵略し始めてしまった明治の頃から。

こうやっていろいろと考えてみれば、

日本という国が、もともと、民主的で自由と平等を

モットーにしている国などというのは

甚だしい思い込みだったのだと、

今日まで68年間も生きてきて、

今さら、やっと理解できるようになった自分自身が恥ずかしくなるのです。

日本という国を成り立たせている基本的なところが、

全く、何一つ変わっていないのが日本です。

その一方で、圧倒的多数の人たちが、

世界の中で「日本」は、様々な点で優れていて、何一つ心配はいらないと、

本気で思っているという現実です。

 

今、目の前に実際に見えているものが、

見えるのか、見えないのか

今、目の前に実際に見えていないものが

見えるのか、見えないのか

人間の真の能力というのは、そういうところにあるのだと

そんなことを、近頃、特に強く思って過ごしています。