週の三日間働く。
高等学校の非常勤講師として国語の時間を担当している。
生徒との出会いは、相変わらず楽しい。
それなのに、学校で働く教職員と出会って楽しいというのはまれだ。
なぜだろう。
いったい何が、教職員の魅力を、これほど損なってきたのだろうか。
昨日から今日にかけて、そんなことを考えている。
これはもう、日本という国、日本という国が形作っている
社会の在り様の問題なのだ。
うんざりしてくるような事件が起きた。
今年の3月まで勤めていた学校の教職員が
生徒と男女の関係になっていたことが発覚して
一昨日から、地元ではその情報が飛び交っている。
未成年者と性交したことで児童福祉法に抵触した。
彼は妻帯者で、二人の子どもがいた。
倫理感の問題では済まされなかった。
警察に捕まってしまうという話だったのだ。
おそらくその教諭は、事の重大さが見えてはいなかった。
それがわかっていて、愛に殉じたとは到底思えない。
「是非」の話をしているのではない。
日本という国で「教師」であるというのは
どういうことなのか、もう一度思い直してみることなのだ。
当該県の採用試験に合格し、適性を見込まれ、
晴れて「教諭」となった人間について考えてみる必要がありそうだ。