夜も更けた・・・

 つき詰めて言えば、『源氏物語』を生徒に教えて、何の役に立てるのかということになる。
 
 2014年の今と、900年代の『源氏物語』成立の頃との共通項は何かということが、提起できなくては、授業の楽しみなどはないと思う。
 
 そのあたりを適当に、昔も今も男と女はね・・なとと、お茶を濁すような解説は、たとえ、こちらの力量不足が決定的だとはいえ、やはりやってはいけないことだ。
 
 だから、落ち込んでいるのかもしれない。実際に、授業以外ではほとんど勉強することのない生徒達に伝えるべき言葉を失っているという現実を、ますます越えられなくなっているのは確かなことだ。
 
 そうだ、だから、心軽く言葉を発信しよう。いろいろ、しんどい現実を乗り越えていきたいと思っているのだから、ともかく、たとえ、ひらがな書きであってもいいのだから、心に思ったことを言葉にしよう。
 
 ためらうことなく、思いを、そのまま言葉にする作業をやってみよう。