備忘録 その2 だったか・・・

 太宰治の『桜桃』を読む授業は今日で二回目になる。1948年5月に発表の作品だ。その一月後に玉川上水に山崎富枝と一緒に入水自殺。遺体発見は6月19日。太宰誕生の日。
 
 ルビ付きのテキストをプリントしたが読めない。だから、まずは漢字を板書してルビをはっきりと丁寧に書き、同時に意味を書きこんでゆく。

 読めるということが最重要課題。読めるというのは言葉を耳で確認できるということ。
その意味を知るのはその上でこそ可能だ。こういう言い方は言語聴覚士的感覚だろう。 

「守株」は別の授業。白文で板書して、そこから理解に入ること。読めるようにさせることは可能だ。

 注目すべき語の意味を確認すること。さらには「守株」は何ゆえにこれほど長い年月言い伝えられてきたのかを探り、再認識すること。

 もうひとつ別の授業は「論語」の「吾十有五・・」。これは訓読漢文と、書き下し文と解釈を一体にさせ、書くことを最後までやりぬかせる。

 何のことやらわからぬ内容をきちんと書き写して提出できる生徒はいく人もいることを再度私自身が認識すること。