ここはどこ・・・

 山の家で 早起きが今日もできた

 昨夜は 12時に寝て

 今朝7時に目が覚めたけれど

 そのあと 15分は布団の中にいた

 7時15分 起床

 それから 例のごとくの順番で

 ライ麦パンを焼いて 

 今日は 蜂蜜をつけて 外で いただく

 この蜂蜜 信頼する陶芸家が

 養蜂家にもなっていて

 その人から 小瓶を 1000円でわけてもらう

 徹底的な孤独の中で 

 ミツバチの羽音を聞きながら

 彼は 焼物を創っている

 ずっと昔 おくさんは 自ら命を絶ったと聞いた

 それが 後々 一人の子の心に刻まれて

 その子は 心を病み 

 病院へ入退院を繰り返し

 昨年 病の中で亡くなっている

 彼が遺した絵は 数十枚もあって

 そこには 永い髪の毛の女性が

 二つの乳房がはっきりと描かれた女性が

 あったかい表情の女性が いた

 彼は 今頃 母さんと一緒に

 心安らいで 過ごしているに違いない

 「仮の世」とは よくいったものだ

 狂気が進行して 止まらなくなっていくのを

 どうすることもできないまま

 静かに 寄り添い続けてきた 一人の陶芸家を

 こうして じわっと 心に思いながら

 いくつになっても 

 ほんとうのものを教えてもらえる わたし

 さあ また一日が 始まる