ふがいない男たち

ふがいない父の子は 
ふがいない息子

そのはざまで 
生きるために
たくさんの荷物を背負った

ふがいなくても
大切な家族は家族
ただ ただ 一緒に生きていきたい

でもね
ふがいない父と子のあたたかさが
生きていく悲しさを包んでくれた

そのあたたかさが 
私を ここまで生かしてくれた
私は ここまで生かされてきたんだ

荒れ狂う嵐のような世の中で
生きられない父と子に支えられて 
今日まで やってきたんだ

薄暗い部屋に
雨音が大きくなったみたい
こんな日は 
明るい光がほしいっていうのに

今日の昼ごはんはなし
家族の心がバラバラの日は
なんにもいらないから