何が だろう・・・・・

 なにかが 私を離さない

 なにかが 私を逃がさない

 だから 私は 今日もひとり

 もくもくと 一日の暮らしを全うするのだ

 いつも 真剣だから

 いつも まっすぐだから

 だから 老女になったばかりの今も

 君を まっすぐに見つめているのか

 頼りない君よ

 せめて 今日の食物のために

 世の中に飛び出していった

 ボロボロの私を見て

 そこに 詩があり

 そこに 思想があり

 そこに 哲学があるのに

 君の心は あいかわらず

 昔のままのよう

 私は 私で そこから離れず

 君の命を見つめてばかり

 だから 今日も私は 一人ぼっち

 いや いや 悲しい愛のかたちの中に